2021年8月15日
ダイレクト出版のメルマガより引用
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久々にご家族と再開できることを楽しみにされている方もいらっしゃるかもしれませんが、、
「ねえねえ、お盆って何?」
かわいいお子さん・お孫さんから、こんな質問が飛んできたらあなたは何と答えますか?
意外と分からないかも...
もしそう思ってしまったのなら、このメールはあなたのお役に立てるはずです。
お盆を迎えるまでに知っておきたい「お盆のヒミツ」を解説していきます。
この内容を知ることで、実は日本精神の起源を読み解いていくことができるのです。
お盆って何をする日?
お盆とは、亡くなった方やご先祖様が、あの世からこの世に戻ってくる期間のこと。
一般的には8月13〜16日の4日間を指すことが多いようです。
お盆の時期には、毎年お墓参りに行ったり、仏壇に特別なお供え物をしたりする家庭も多いので、
ここまではご存じの方も多いかもしれません。
ですが、その起源までご存知でしょうか?
お盆の起源を読み解いていくと、ある面白い事実が浮かび上がってきます。
お盆の起源
お盆といえばお墓参り。
なんとなく「お盆=仏教行事」というイメージを持たれているかもしれません。
しかしそれは、半分正解で半分間違いのようです。
お盆の起源は、実は「神道」にありました。
日本に仏教が入ってくるよりもずっと昔...
日本には祖先の霊が子孫のもとを訪れて交流するという行事があったそうです。
この行事は、初春と初秋の満月の日、1年間で2回おこなわれていたといいます。
このように祖先をお祀りするという信仰は「祖霊信仰」と呼ばれ、
古くから「自然信仰」などとともに神道の一部だと考えられてきました。
そして、この行事は、8世紀ごろから姿を変えていきます。
仏教が日本に伝来し、それとともに「盂蘭盆会(うらぼんえ)」という仏教行事が日本に入ってきました。
この行事は、「餓鬼道に堕ちた者を供養によって救う」という現在のお盆とは若干異なる行事でした。
ですが、意味合いが似ていたことから、元々日本にあった神道行事と融合し、現在のお盆になっていったといいます。
神道と仏教の深いつながり
このようにお盆は、神道とも仏教とも深いつながりを持っています。
ですが、神道と仏教の両方につながりを持つのは、実はお盆だけではありません。
例えば、日本の家庭には、仏壇も神棚もあるというところは少なくないですよね。
何かお祈りをするときには、「神さま・仏さま・ご先祖さま」という習慣もあります。
他の国だったら、自分の信仰する宗教があって、チャペルなりモスクなり、特定の宗教施設で祈りを捧げるのが普通ですが、
日本ではお寺にも行って、神社にも行きますよね。
このように、神道と仏教が融合した信仰のことを「神仏習合(しんぶつ・しゅうごう)」というそうです。
祖先や自然そのものを信仰し、ありのままを受け入れようとする「神道」。
煩悩を捨て、悟りを開き、個々人の救済を目指す「仏教」。
日本人はこの2つの宗教を自然に持ち合わせ、文化として根付いているため、
世界の他の国々とはかなり異なる独特な精神性を持っているようです。
...と、話が逸れてしまいましたが、今回は「お盆」を一つの切り口として日本人独特の宗教観を考察してみました。
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引用終了
という訳で、お寺の鐘が「ボーン」と鳴るから盆ではありませんのでした。
なお、私的にはお盆は8月15日が中日で8月12日から8月18日の7日間だと思っています。