tarobee8のブログ(戯言)

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ダメだこりゃ

2021年11月10日

三橋貴明のブログより

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小泉内閣以降の新自由主義の改革を!」と叫び、小泉内閣以降の新自由主義の中心人物を起用する。
まさに、狂気の日本を象徴するような人事でございますな。


 『増田寛也氏ら14人起用発表政府のデジタル田園都市会議


政府は9日、デジタル技術を活用した地方活性化を議論する「デジタル田園都市国家構想実現会議」の
メンバーとして、増田寛也・東大大学院客員教授全国知事会長の平井伸治鳥取県知事ら
計14人を民間や自治体から起用すると発表した。
11日に初会合を開き、来春までに結論を出す見通し。

メンバーはほかに、
冨田哲郎・JR東日本会長や石山志保・福井県大野市長、竹中平蔵・慶応大名誉教授、80代でスマートフォンアプリを開発した若宮正子氏ら。』

【デジタル田園都市国家構想実現会議 名簿】

しかも、竹中平蔵のみならず、ヴェオリア・ジャパン株式会社代表取締役会長の野田由美子も入っている・・・。

田園都市構想」とやらに、外国資本の「水道民営化」というレントシーキングをメインビジネスにする会社の社長を入れる。

頭がおかしい、としか表現のしようがありません。これほど笑えないブラックジョークは初めてだ。

結局のところ、岸田内閣もまた、従来型の「新自由主義内閣」と化そうとしています。

竹中平蔵に代表されるレントシーカーが政権内部に入り込み、トップ(日本の場合は首相)に影響を与え、
トップダウン方式で「特定の誰かの利益」のための政策を推進する。まさに、発展途上国型政治ですわ。

いわゆる先進国は、名誉革命のイギリス以降、この手の「特定の誰かのための政治」を「議会」が妨害することで発展しました。

議会は、別に「国民のための政治」を求めたわけではありません。
「自分を支持する勢力」のための政治を求めたたけです。ただし、彼らの権力は均衡していた。

すると、議会における利害関係が複雑になり、「決められない政治」となります。

それで、良かったのです。決められない政治とは、「特定の誰かの利益のみを拡大する政治」も決められないという話なのですから。

日本は1990年代後半の「政治改革」以降、「決められない政治」に対する批判が強まり、小選挙区制導入、政党助成金制度導入、
公務員の人事改革と、様々な改革が進みました。結果、確かに決められる政治になった。

自民党の国会議員は、公認や政党助成金が理由で党中央(総裁)に逆らえない。
官僚もまた、内閣人事局設置により、口を封じられる(異様に政治力が高い財務省は除く)。

決められる政治になった結果、首相の周囲を取り囲むレントシーカーが政治的意思決定に多大な影響を与えるようになってしまった。

そもそも、民間人を重要な諮問会議で意思決定に参加させる時点で異常です。
理由は、彼らは国会議員ではないためです。民間「議員」なんてものは存在しません。

我々の主権の束を背負っているわけではないレントシーカーたちが、特定の誰かのための政治を進め、
日本国民はひたすら貧困化。社会や産業の多様性も、次々に失われていきました。

これが「小泉内閣以降の新自由主義」の政治的な側面なのです(始まったのは、90年代ですが)。

それにもかかわらず、岸田総理が竹中平蔵を「問題」の諮問会議のメンバーに入れた。

厳密には第二次岸田内閣は、本日の午後に発足します。情けない話ですが、岸田内閣は発足前に従来型の「新自由主義内閣」に落ちぶれてしまいました。

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引用終了

私は岸田文雄には全然期待も液体もしていませんでしたが、予想以上に期待外れです。
成長戦略会議を解散させて悪の権家の竹中平蔵をクビにしたと思ったら、似たような
組織を作って竹中平蔵を民間議員に据えている。
岸田内閣は新自由主義との決別も緊縮財政との決別も無理だ。
もう岸田内閣はすでに死んでいる。
当初は期待を持たせておいて「頭でっかち尻つぼみ」になるだろうと思っていたが、やっぱりそうなった。
もう岸田内閣に期待はしません。早く総理を辞めて下さい。
河野太郎が再出馬するはずですが、河野太郎は最悪の政治家?です。
高市早苗氏に総理になって日本をいい方に変えて欲しいです。
岸田内閣には最高にガッカリです。