トランプのやっている事は5次元チェスです。普通に考えたら理解できません。
善か悪かという二元論では到底理解できません。
画像は省略します。貼るだけ無駄になるので。
Chihiro Sato-Schuhさんのフェイスブック投稿より
10時間 ·
【エプスタイン島の顧客リストはどうなったのか?】
トランプ政権が、公表することを公約していたエプスタイン島の顧客リストが、実は存在していなかったという話にとつぜんなったので、多くの人はトランプ政権が裏切ったと非難轟々浴びせていた。ちょうどイスラエル首相のネタニヤフが訪米する前日のことだったから、トランプ政権はやはりイスラエルの言いなりなのだと言っている人もいたし、イーロン・マスクが言っていた通り、やはりトランプが顧客リストに載っているのだと言っていた人もいた。
エプスタイン島は、アメリカの政治家を脅迫して支配するために、イスラエルの諜報機関がジェフリー・エプスタインにやらせていたのだと言われている。そこで、犯罪的な幼児強姦や虐待の現場を密かに撮影して、それで政治家を脅迫していたというのだ。それは、中東を絶えず戦闘状態にして、巨額の税金が軍産業に流れ込むようにし、その資金でグローバル金融エリートが支配構造を固めていくためだ。
トランプが幼児売買の取り締まりやエプスタイン島の情報公開にこだわったのは、それが政治操作に使われて、税金が国民のためではなく、グローバルエリートに流れていくような仕組みを作っていたからだった。それがとつぜん、公開するべき情報はないということになったのだ。
6月24日に、イランとイスラエルを停戦させてしまったなりゆきからして、トランプ政権はエプスタイン島のデータ公開を、イスラエルとの取引に使ったのだろうと、私ならまず考える。イスラエルの諜報機関が関わっていたことからして、ネタニヤフも当然関わっていたのだろう。ネタニヤフは、自分の首が危ないとなったら、核兵器を使ってでも、戦争を続けようとするに違いないのだ。だから、エプスタイン島のデータを公開しない代わりに、停戦して、アラブ諸国と和平合意を結ぶことを約束させたか何かしたのじゃないかと思う。
事実、いよいよガザの戦争が停戦になりそうになり、トランプがアラブ諸国を訪問して協定を結んだあとで、イスラエルはイランの核施設を攻撃するという無謀に出た。この作戦には、イギリスの諜報機関が関わっていたようだけれど、つまりはディープステートと呼ばれるグローバル金融エリートの残党とでも言うべきものだ。核施設を攻撃したのは、核戦争に持ち込んででも、戦争を続けようとする意図を表しているように思える。
イランがそれに応えて、イスラエルの軍事拠点をことごとく弾道ミサイルで攻撃し、テルアビブのモサド本部まで破壊した。そのときに、トランプ政権がとうとつに、イランの核施設をすべて破壊したと宣言して、その2日後に、イランとイスラエルの双方がトランプの停戦の提案に応じ、まるで嘘のように停戦が成立してしまったのだ。
トランプが仲介しなかったら、イランはイスラエルが無条件降伏するまで攻撃し続けることになり、イスラエル軍は最後の手段として、核兵器を使うことになっていたかもしれない。その事態を避けるために、ネタニヤフにアムネスティを与えて、即時に停戦するようにしたのじゃないかと思う。それで、とつぜんエプスタインの顧客リストが公開されないということになったのじゃないかと。
イーロン・マスクは、トランプが顧客リストに載っているから、公開しないのだと言っていたけれど、マスクだって、それが事実でないのは知っていたと思う。エプスタイン島の資料の一部は、バイデン政権のときにも公開されたけれど、それにはトランプの名前が何度も出てきていた。しかし、それはジェフリー・エプスタインがフロリダのトランプのクラブに行って、マッサージを頼んだとか、その類の当たり障りのないものに過ぎなかった。
バイデン政権は、トランプが大統領に選ばれるのを阻止するために、エプスタインとの関わりを示すありとある情報を探したのに違いない。それで、こんなどうでもいいような情報まで公開されることになったのだろうけれど、つまるところは、それだけ探しても、その程度の情報しか出てこなかった、ということなのだ。
ネタニヤフが今回の訪米のためにワシントンに到着したときに、Xの多くのブロガーたちは、「アメリカの大統領が到着した!」と嘲笑的に書いていた。ネタニヤフがトランプを支配していると言いたいのだ。しかし、ホワイトハウスに到着したネタニヤフを迎えたトランプは、表向きは歓迎していたけれど、むしろ冷ややかで、距離を取ろうとしているような態度だった。これは、ネタニヤフに支配されている人間の態度とは思えない。
そして、ホワイトハウスの中を案内していくトランプは、よりにもよって、暗殺未遂に遭ったときのトランプの姿を描いた肖像をネタニヤフに見せていた。この暗殺事件も、イスラエルの諜報が関わったのではないかと言われている。しかもこの肖像は、ロシアのプーチン大統領が、特別にロシアの画家に描かせて、ウィトコフに託して贈ったものだった。
他の肖像ではなく、わざわざこの肖像をネタニヤフに見せるとは、これまた従属関係にある人間のすることではない。むしろ逆だ。トランプは、ネタニヤフに圧力をかけようとしているようだ。
会食の前に、30分ほどの記者会見があり、その録画をホワイトハウスが公開していた。そこでまず、ネタニヤフがトランプをノーベル平和賞にノミネートする手紙を渡すのだけれど、それに対してトランプ政権チームは、拍手するでもなく、妙に冷淡な態度だった。両者の間には、和やかというよりも、緊迫した空気が漂っていた。これは、これから始まる非公開の会談で、ある重要な取引が行われることを示しているようだった。
トランプは7日にガザの停戦が宣言できるようにすると言っていたらしいから、おそらくはネタニヤフにガザのことで何かの取引を受け入れさせるつもりなのだ。記者会見でも、ガザのことについて質問が出ていたけれど、トランプもネタニヤフもはっきりしたことを言わず、たがいに相手に答えさせようとしていた。
ただトランプは、シリアとイランに対する経済制裁を解くということを言っていて、それを語るときのトランプの口調は、他のテーマとは違って、熱意がこもっていた。シリアとイランはイスラエルにとって脅威だけれども、彼らにもチャンスを与えるべきだからというようなことを言っていた。しかし実際には、シリアとイランこそは、中東でイスラエルを抑えられる重要な国なのだ。このバランスができてこそ、アメリカはディープステートから解放されることになる。だから、イスラエルにこれを認めさせるのは、とても重要なことなのだと思う。
エプスタイン島の顧客リストは、公開するべきものは存在しないという話にはなったけれど、場合によってはいつでも公開する用意があるということなのだと思う。それによって、イスラエルに圧力をかけられるようにだ。
内密の取引で世界を平和にしようとしているトランプ政権は、支持者たちに裏切ったとか騙されたとか思われる危険も、買って出る覚悟なのだと思う。実際、あらゆる陰謀で世界を支配してきた勢力と戦うには、正攻法だけでは太刀打ちができないのだから。
DOGE(政府効率化省)の仕事を降りたとたんに、イーロン・マスクがトランプを批判し始めて、新しい政党まで作るというのも、どうも何かの策略のように、私には思える。政府が支持者を裏切るようなことをするときに、別働隊をこしらえて、離れていった支持者を回収するという政治工作の手法があるけれど、どうもあれと似ているようだ。ただし、この場合は、トランプ政権が本当に支持者を裏切るからではなくて、そのように見えることをするからというところが、大きく違う。
いずれにしても、こうしたことは、私たちが目先のことに惑わされてしまって、全体として起こっていることが見えていないからこそ、起こることなのだ。今の時代、国際政治のことは、木だけではなく森を見る大きな視点がないと、とても見えてこない。そうした大きな全体を見る視点を私たちが持てれば、エプスタイン島の顧客リストが公開されないからと言って、裏切られたわけではないのは、容易にわかることなんじゃないかと思う。そして、そうした視点を持てたとき、私たちはもう見せかけの正義に騙されて、支配されることがなくなるのだと思う。