安倍元総理大臣の「
国葬」への参列のため来日した
モルドバのガブリリツァ首相は、28日、都内にある大使館で
NHKのインタビューに応じた。
このなかでロシアを後ろ盾とする親ロシア派の勢力が
ウクライナの支配地域で強行した「
住民投票」だとする活動について「住民の意思を表したものとは全く言えないものだ。適切な状況で行われず、
住民投票とすら呼べないようなものだ」と強く非難した。(引用ここまで)
それにしても、そもそも、今般の
ウクライナ問題の遠因を創り上げたのは誰か?
ウクライナは本来、中立を目指していた。些か復習する。
アメリカの介入が強くなるにしたがって、
ソ連崩壊によって分離独立した少なからぬ国が
NATOに入る方向に動き始めた。
しかし2008年の
ウクライナにおける
世論調査では、まだ
NATO加盟反対者が半分を占めていた。それを崩したのは当時のバイデン副大統領だ。
何よりも決定的なのは、2021年12月7日、バイデンは強引に
プーチンと電話会談をして、「もし
ウクライナで紛争が起きても、
アメリカは米軍を派遣するつもりはない」、すなわち「
アメリカは参戦しない可能性が高い」旨のメッセージを発したことだ。
これは正に、「
アメリカは参戦しませんから、どうぞお好きなように
ウクライナを攻撃してくださいな」と言ったも同然ではないか?
何のために、このような「戦争への誘い」をバイデンは
プーチンに言わなければならなかったのか?
ロシアが
ウクライナに軍事侵攻してくれれば、以下のようなメリットがバイデンにはあるからだ。
* アフガン撤退で失った
NATOからの信頼を取り戻し
NATOを結束させて、
アメリカの存在と権威を高めることができる。
* 欧州が安全保障上不安定になれば、自国を防衛しようと、欧州諸国が
アメリカの武器商人から、より多くの武器を買ってくれるので
アメリカ経済が潤う。
* 欧州情勢が不安定になれば、投資家は
EUに投資せず、政局が安定している
アメリカに投資する(現にドルに対するユーロの価値下落が突然鮮明になってきた)。
アメリカはこうして戦争ビジネスにより
第二次世界大戦後の世界制覇を維持してきた。その結果、大戦前の栄光ある欧州は輝きを失っていった。
だから
ソ連は崩壊しても米ソ冷戦時代の
NATOは、
アメリカのために存続していなければならない。
「ロシアと
ウクライナが交渉の座について、何らかの合意の道を探ろうとしないのは納得がいかない。
すぐにそうしないと、残るのは死、破壊と殺戮だけだ。
これは、かつて起こりえなかった戦争だ。しかし実際に起こってしまった。
解決策は、今となっては銃撃が始まる前とは比べ物にならないほど良くないものになるだろうが、確実にある。
今はそれを考え出すべきときだ。遅らせてはならない、でないとみんな死んでしまう!」
「非常に評価の低い「モーニング・ジョー」とその精神病質の妻ミーカは、私がハンターとジョー(バイデン)がモスクワ市長から350万ドルの使い道をロシアに尋ねるべきではないと考えている、と聞いている。
いずれロシアは、それを自ら開示するようになるだろう。
本当は正確にいうと、戦争前、彼が
ウクライナ国境を強化したときに、天才と呼んだのだ。
なぜなら
プーチンはロシアのための大きな交渉をたやすくできるようになり、
アメリカと
NATOは、ロシアが欲しがっているものを与えることに同意するだろう、と思ったからだ。
残念なことに悲劇的にも、
プーチンはバイデン政権の脆弱な対外政策に対し、やりすぎてしまった。
それは違う。彼の偉大な交渉術のことをそう形容したのだ。
それは、彼が
ウクライナに侵攻し戦争を起こすという不幸な決定をする前のことであり、その決定は「天才」でも何でもない!」
【
馬渕睦夫】これは
陰謀論ではありません。1929年の
世界大恐慌と全く同じことが今再現されようとしています【ひとりがたり/まとめ】