安倍晋三は日本では誤解されている。
山中泉さんのフェイスブック投稿より
巻末に、安倍元総理暗殺後、西村さんからすぐにシカゴまで電話をいただき数時間のインタビューを受け、アメリカでの第一報の大手、地方メディアの報道の扱い、その後死亡ニュースが流れた時のメディアの扱い、世界の要人からの弔意の順番、トランプは真っ先にシンゾーへの極めて心のこもった哀悼の弔意などを発表したことなどの話をしました。
その私へのインタビューが巻末に30ページ割いて掲載されています。
西村さんは、生前安倍さんと親交があり、様々な局面でアドバイスもされていたようで、その中からの興味深い安倍さんのコメントもある。
私は安倍さんのファンだったわけでなく、彼の行ってきた政策に対しても特に経済政策に関しては極めて批判的な立場だった。
しかし、死後欧米での彼の外交に関するリーダーシップは優れたものだったという評価は紛れもない事実である。私が直接欧米の主要メディアで見聞きしただけでも、彼の主導した”インド太平洋パートナーシップ”の活字などは、ほぼ全てのメディアで登場していたからだ。
この本の最も優れた点だと考えるのは、日本マスコミの事実を事実と報道せず、彼らが行う”報道”という仮面を被って、意図的に彼らが作り上げたいイメージを大衆に洗脳する行為への批判である。
これは、この数年間、コロナ騒動、ワク騒動、ウク報道でも遺憾無く発揮され、大多数のテレビと新聞報道を全て真実だとまだ信じている無知な大衆をいつまでも操作している事実につながる。
このマスコミの大衆操作によって、いまだ多くの人が安倍さんをひどい人間であると断罪していると私は考えている。
しかし、マスメディアによる”洗脳”はこのアメリカでもここ数十年ますますひどくなるばかりだった。
特に、2016年のトランプ大統領誕生前後から”米主要メディア”は一貫して、ヒラリーの捏造”ロシアゲート”疑惑一本でトランプ大統領への攻撃を繰り返してきた。その全てが嘘のであったことが、今14人を超えるFBIからの内部通報者の証言で表に出てきた。ヒラリー側のスパイと工作員は何人もFBI への偽証罪で逮捕され始めた。(日本マスコミではまるでスルーのようだが)
現在、共和党議員が司法省とFBIへの証人喚問を続けている。
私は、この本を読んで、これを安倍首相にかけられた最大の疑義である「モリカケ事件」と類似点があると考えてしまった。
政治家に対して、人々がどのような感想を持とうが自由社会の日本では保障されて当然である。
この本は簡単に数時間で読める本ではなく、数多くの事実や外国の要人やTIME誌をはじめとする外国メディアの報道ぶりなど、大変興味深い内容になっている。
ぜひご一読をお勧めいたします。
山中泉
シカゴにて