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テレビが大衆操作の道具になっているというようなことは、前からよく言われていたことではあるのだけれど、2年前にパンデミックが始まってからは、それが目に見えてはっきりとしてしまったようだ。どの局もあまりに同じことしか言わないので、どうもおかしいと思って調べた人たちは、どれも同じ財団から多額の資金を受けていることを突き止めていた。それで、主流メディアはどれもグローバル金融エリートに買収されているということがわかったのだ。
かくして、メディアはあっという間に世界的にナチの正当化という、最もあり得ないようなことを実現してしまったのだ。そして、さらに恐ろしいことに、テレビを信頼している多くの人はそれがナチ化であることに気がついていない。
ところで、メディアというものはまさに大衆心理操作のためにあるのだという話がある。心理操作ではイギリスのタビストック研究所が有名だけれど、この研究所は何と、まさに人々を心理操作して戦争に向かわせるようにすることを目的にして作られたものだったのだと、ドイツの医学者のライク・ガルネ博士が4月に出した動画で言っていた。
この研究所の前身になる研究所が最初にできたのは1913年のことで、それはドイツとイギリスを戦争に巻き込むことを目的としていたのだという。つまり、まさに第一次世界大戦を起こさせる目的で作られていたのだ。この研究所は非営利組織として設立されたのだけれど、非営利組織というのは、実のところ資金を出している組織の言うなりに動くことになっている。この研究所に資金を出しているのは、英国王室やロスチャイルド家、ロックフェラー財団などで、つまり世界を影から支配しようと企てているシティ・オブ・ロンドンそのものだった。
1932年にタビストックの所長になった心理学者のクルト・レヴィン博士は、普通の平和的な人間をどうしたら戦争に駆り立てることができるのかということを研究していた。彼によると、人間は緊張状態にないときには、誰でも冷静に判断する能力があり、さまざまな角度からものを考えることができるのだそうだ。そこに通常の緊張状態が加わると、その判断能力が、最も効果的に問題を解決するべく動き始める。
一方、買収されたメディアではなく、一人で現地に乗り込んでいった個人のジャーナリストたちがいる。こうした人たちは、どんな組織からもお金をもらわず、SNSで発信して寄付だけで活動している。こういうジャーナリストたちが伝える情報は、テレビが伝えるイメージとは対照的だ。
テレビが伝えるイメージは、思考力が停止してしまうようなショックを与えてくる。だけど、一人で乗り込んでいったジャーナリストたち、ドイツのアリーナ・リップやスペインのルーベン・ジスベルトの伝える情報は、どんなに残酷な現実であっても、それに対して人は何かができるという感覚を与えてくれる。そうした動画には、実際にひどい破壊状態の中でも普通に生きようとしている人々の姿があり、助け合っている人々の姿がある。現実に起こることは、どんな状況であっても、必ず抜け道があり、進んでいける道があるものなのだ。そういうときには、人間は実にクリエイティブになり、解決策を見つけていく。そうした姿が、彼らの動画にはちゃんと映っている。
本来人間には、どんな状況でも冷静に判断し、最上の解決策を見つけ出す能力があるのだと、レヴィン博士も言っている。とりわけ危機の状態になったときには、その能力はさらに磨きがかかって、普通なら思いつかないような発想が出てきたり、普通なら出せないような力が出せたりする。タビストックは、まさにこうした状態に人々がならないようにして、そうではなく盲目的な群衆を作り出すために、非現実的な恐怖のイメージをテレビを使って送り込んでいるわけだ。
パンデミックのときも、テレビを壊せばパンデミックは終わる、とよく言われていたけれど、ウクライナの戦争も終わらせようと思ったら、テレビ局を破壊するのが一番手っ取り早いのかもしれない。集団ヒステリー状態になって、ロシアが悪い、ロシアをやっつけろと言っている人たちも、テレビが見られなくなったら、急速に正常な判断力を取り戻すのかもしれない。メディアを使った心理操作こそは、実は最大の大量破壊兵器だったのだ。20世紀に入ってから、戦争はほとんどがメディアを使った心理操作で引き起こされたものだったということがわかってきているのだけれど、このウクライナの戦争になって、ようやくそれがはっきりと見えてきたようだ。
私たちは100年以上もの間、同じ手で騙され続けてきたあげく、ついにそれを見破ったということなのじゃないだろうか? そこで見えてくるのは、私たち人間は、本来はどんな状況でも人々と調和して生きる道を見つけていくすばらしい存在だということだ。殺し合っていたのは、意図的な心理操作によって愚かにさせられていたからにすぎなかったのだから。
そのことに気づいたときにこそ、私たちは本当に新しい人間性というものを見つけるのじゃないかと思う。そして、私たち人間が本来持っている力によって、新しい文明、調和する世界が織りなす文明を始めていくことができるのがわかるのじゃないかと思う。
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画像は、平和が戻り、復興が始まっているマリウポリの人々
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