tarobee8のブログ(戯言)

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5月27日は海軍記念日

ルネサンス(ダイレクト出版)のメルマガより

Q:
5月27日が何の日か知っていますか?






ヒント1:
日本が世界史に名を残す偉業を成し遂げた日。

ヒント2:
戦前・戦時中には国民全員で祝っていた祝日。
(しかし、戦後は廃止にされてしまいました...)





このヒントから、なんとなく、
イメージできた方もいるかもしれません。

正解は...「海軍記念日」です。


海軍記念日とは?>

1905年5月27日~28日。

日本海軍は大国ロシアの
バルチック艦隊を壊滅させ、
歴史的な大勝利をおさめました。

この「日本海海戦」での勝利を祝し、
国に尽くした英霊の功績をたたえるため、
制定されたのが“海軍記念日”です。


(戦前の海軍記念日式典の様子)

しかし、敗戦後GHQによる占領下で、
この祝日は廃止にされてしまいます。

カレンダーからも消えてしまい、
戦後75年以上経った今では、
この日を知る人はほとんどいなくなりました。

そんな忘れ去られてしまった
海軍記念日ですが、、、

いまだにその記憶がひっそりと
残され続ける場所があります。

それが大阪市住吉区にある
「大阪護国神社」です。



ここ大阪護国神社には、
明治維新から先の大戦まで、
国に尽くした大阪府出身の
先人たちが眠っています。

その英霊たちを
慰霊・顕彰するための祭事として、

毎年、この神社では
5月27日に「海軍記念日祭」が
執り行われているのです。

そこで、先日の5月27日。
この海軍記念日祭について知るため、
国を守った英霊に感謝を伝えるため...

歴史学者の久野 潤先生と一緒に、
大阪護国神社を訪れてきました。



日本経済大准教授の久野潤氏は、
「日本の国のかたちと伝統を守る」
というミッションを掲げ、

歴史研究の最前線で活躍する傍ら、
長年、日本全国の神社や祭事について
発信する活動に取り組まれています。

今回、久野先生にお誘い頂き、
この「海軍記念日祭」に
参加させていただきました。


海軍記念日祭の様子>

午前10時。
宮司さんが出てきて祭祀が始まります。

はじめに一列に並び、
本殿に向かって一礼。



本殿内部へと向かいます。



本殿では、まず宮司さんが
御英霊に祝詞(のりと)を奏上します。



そして、神饌(お供え物)を捧げます。



その後、参列者が一人一人、
玉串を捧げて拝礼しました。



私も、御英霊に対して、
深く感謝の意を申し上げました。

以前、日露戦争に関する本を読んでいた時に、

「もし日露戦争で日本が負けていたら、
 今ごろ日本民族はロシア語を話していただろう...」


という一文を読んで、
衝撃を受けたことを思い出しました。

現在の「ウクライナ戦争」を見ていると、
これは全く“大袈裟な話”などではないと...

先人の決死の戦いがあったからこそ、
今の豊かな日本が残されているのだと...

改めて、この「海軍記念日祭」を通じて、
感謝の念が湧き上がってきました。


<久野先生の活動ミッション>

祭祀の後、久野先生は、
このように仰っていました。

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海軍記念日陸軍記念日(3月10日)が
当時制定された背景には、

やはり人々の間で、
日露戦争は本当に苦労した戦争だった...」
という認識があったからだと思います。

当時の日本人の心には、

「先人たちの努力・苦悩によって
 “一等国”になれたのです。
 慢心して忘れてはいけませんよ」


そういう思いもあったと思います。

今まさに、日本は経済大国になって、
繁栄しているような気になっていますが、

多くの人がこれを当たり前のことだと
勘違いをしてはいないでしょうか。

先人たちが積み上げてきてくれた
蓄積のおかげで今があるのだと...

そのような感謝の気持ちを
忘れないようにするためにも、

海軍記念日祭のような祭事を、
継続させていく必要があると思います。

しかし、、この祭事が行なわれるのは、
今ではここ大阪護国神社を含めて
日本で3〜4社のみです。

地元の方にも、
ほとんど知られていないのが実情です。

もっと多くの方に
このような大切な行事を
知ってもらわないといけない...

これを風化させてはならない...

そんな想いから、私は、
政治家やメディア関係者にも掛け合って、
広く発信する活動に尽力しています。

「日本の国のかたちと伝統を守る」

そのためにも、
ぜひ多くの方に大阪護国神社
来ていただきたいと思います。

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